あけまして、おめでとうございます。
今年も、トオラスをどうぞよろしくお願いします。
さて、年末年始をはさんでの「トオラス流組織
開発の極意」4回シリーズの今回は3回目です。
「オンライン」ならではの特性について
前回、ある程度伝わっていたらうれしいです。
その特性を生かしつつ、いよいよニッポン
の根っこ問題に、チームでどう踏み込んでいく
かのお話をしたいと思います。
ひとことにすれば、四季のリズムで!
そう春夏秋冬の4拍子で流れに乗りましょう。
僕はこれまで長きにわたり、特定の理論に
依拠することなく、現場での感覚を大切に
支援をしてきました。
失敗もたくさんしましたが、
クライアント企業とともに多くの成功も
積み重ねてきました。
で、その成功には共通のパターンがあること
に気づいたんです。
それが春夏秋冬。起承転結とも言えますが、
チームによる対話的アプローチのパターン
としてご紹介しますね。
まず「春」は、一年で最も昼が短かく、
夜が最も長くなる冬至からはじまります。
冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、
この日を境に再び力が甦ってきます。
つまり、従来の延長線上にはない飛躍を
するための<支度>のときなのです。
過去に得た知識や体験を手放し、
これまで知らなかった新たな視点や知識
を仕込みます。
「夏」は、新しい情報を鵜呑みにせず、
自分自身の中に一旦くぐらせ、
そこから出てくるありのままのアイデア
や考えを、
自由自在に、チーム内で<発散>させま
しょう。ここでの遠慮は無用です。
「秋」は、さまざまな発散により生じる
モヤモヤや混沌も大事にしながら
そこに流れる新たな方向性や文脈を
なんとか探っていきます。
ロジックだけでは整理できない乱雑にも
見える情報群の中に、
何か共通項がないか、互いの関係性が見つ
からないか等の見立てにトライ!
ここはそうやって手がかりを見つけていく
<創発>のフェーズです。
最後が「冬」。創発した手がかりをもとに
チームとして理解・納得・共感のできる
仮説をつくり上げる<収束>へ。
チームメンバー全員の合意形成のプロセス
を大事にしながら進めます。
そして、仮説の試行検証のために
お得意のPDCAを回していくのです。
いかがでしょうか?
このようなプロセスを上手に展開するには
ファシリテーターの存在が効果的ですが、
昨年、オンライン対話の実験を重ねた経験
からすると、
それぞれのフェーズの意味や留意点を
チームメンバーが十分認識してかかわれば、
たとえ、ファシリテーターを置かずに、
15〜20分程度の小刻みな時間枠でも、
対話がそれなりに機能し、チームで
根っこ問題に踏み込めることが可能だと
いう検証もできました。
もちろん、テーマの難易度にもよりますが・・・
今回も、トオラスbizのウェブページで
具体例を交えて5分の解説動画にしました。
次回はこのシリーズの最終回。
組織開発の原点に立ち返ってみたいと思います!!
AKI